「子どもが増え、子育てしやすい竹富町の島々」「15の島立ち後、将来竹富町に帰れる環境整備」を目指し、全課で組織する2025年度第1回こども未来応援会議が27日、役場内で開催され、各課が子育て世代支援につながる今年度の取り組みを報告して情報共有を図った。ユーグレナ石垣港離島ターミナルと八重山病院や量販店を結ぶ町民専用無料送迎バスは7月中の運行を予定する。前泊正人町長は中学生との「ゆんたく会」を行う意向を明らかにした。
町は子育て支援施策の充実と人材育成・就労環境の充実に向け、事務局会議↓子育て支援連絡会↓こども未来応援会議とボトムアップ式に課題解決を図る仕組みを構築しており、全課を網らする応援会議は政策の評価・推進、計画の予算化などの役割を担う。
第1回会議で政策推進課は送迎バスの運行開始を「7月中旬に予定している」と報告した。同課によると、離島ターミナルから八重山病院まで1日2往復4便を運行し、同病院から量販店を回ることも計画する。当面は試験的に行い、町民の要望に応じて柔軟に対応する考え。
このほか西表島の6店舗で構成する小売店協議会から要望のある共同購入・輸送への支援についても検討している。
ことし4月に旧おおはら幼稚園で開設された「みんなの居場所」について、こども未来課は児童生徒66人の登録があると報告。今後、要望が挙がっている習い事開催も検討する。総務課は今年度から、児童生徒3人目から給食費を無償化する事業を紹介した。
「みんなのいばしょ」の運営者で町の子育て支援アドバイザーを務める津嘉山航氏は、各種公共サービスのオンライン申請・決済などDX課の取り組みについて「肝になるので更なる充実を、ITが苦手な高齢者のサポート充実を」と助言した。
前泊町長は、中学生との「ゆんたく会」について「15の島立ちの中学生がどのような町だったら戻って来たいか、ゆんたく会を開催して意見を聞きたい」と述べた。
山城秀史副町長は「子どもの未来は町の未来に直結する。各課で何ができるか引き続き考え、知恵を出し合って提言してもらいたい」と要望した。次回会議は10月24日を予定する。