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4者が合意書に締結

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水牛車営業所の移転に向けて合意書を締結した竹富島の聖域・文教地区を守る住民の会の上勢頭芳徳会長と竹富公民館の大山榮一館長、川満栄長町長、竹富観光センターの小底朝吉社長(左から)=26日午前、町役場

 竹富町と竹富公民館(大山榮一館長)、竹富観光センター(小底朝吉社長)、竹富島の聖域・文教地区を守る住民の会(上勢頭芳徳会長)は26日午前、町役場で同センター水牛車営業所等の移転に関する合意書を締結した。これを受けて、同公民館と同会は同日、同営業所の移転を求めて島内に設置していた看板33枚を撤去した。同営業所の移転では、来年4月にも移転先の造成工事に入る予定。移転先の選定と用地買収などの課題については、町が解決を主導し、同公民館が住民の合意形成に取り組むことになっている。

 合意書は町教育委員会が町歴史的景観形成地区保存条例に違反していると指導してきた水牛車営業所の移転と看板の撤去に合意する内容。営業所を移転する際の条例順守や移転後の跡地利用についても盛り込んでいる。

 川満栄長町長は合意書締結式で「合意を機に世界に羽ばたくまちづくりにまい進したい」と述べた。

 小底社長は「看板が設置されている間、観光客からの苦情も多く、失われたものも大きいが、合意書に調印できてホッとしている。今後は誠心誠意、観光客をもてなし、輝かしい島にしていきたい」と話した。

 大山館長は「看板が景観を損ねることは分かっていたが、悩みながらも耐えてきた。合意することができて涙が出るほどだ。課題も多いが、4者が心を一つにして素晴らしい島にしていきたい」と述べ、移転先選定に向けた合意形成に尽力する考えを示した。

 上勢頭会長は「反対運動の看板など立てる必要のない島づくりができることを祈念している」とする声明文を読み上げた。

 合意書の締結に向けて町役場と3者の間で調整してきた勝連松一企画財政課長は「お互いの言い分を認めることが課題解決に向かう方向だということを3者がくみ取ってくれたおかげだ」と話している。


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