平得公民館(崎原喬館長)の豊年祭ムラプールが26日午後、大阿母御嶽前で行われ、クバ扇を手にした神司たちの世願いや独特の巻踊りを奉納し、ことしの豊作に感謝し、来夏世(クナツユー)の豊じょうを祈った。平得地区の招待を受けた真栄里地区の住民や観光客など大勢の人たちが集まり、豊年祭を盛り上げた。
ムラプールは東(アンヌ村)の「旭頭」と西(インヌ村)の「菖蒲頭」が行き交う「ヤライ」と呼ばれる儀式で始まった。
平得東や平得西、真栄里、青年会女性部などは合わせて12本の旗頭を奉納し、夏空を鮮やかに彩った。
崎原館長は「ことしの農畜産物の豊作を大阿母御嶽の神々に感謝するとともに、来年の豊年と地区住民の無病息災を願い、互いに喜びを分かち合いましょう」とあいさつ。
道踊りでは、大中男子のイリク太鼓を先頭に平得と真栄里の両婦人会、平真小マーチングバンドレインボー、PTA分会、青年会など24団体が奉納を行った。
日が沈むころには、旗頭に明かりがともされ、ガーリーと勇壮なツナヌミンでムラプールのムードは最高潮に。綱引きでは綱が切れるハプニングがあったものの、ことしは東が勝利した。