知人が腹、腰、足にかけて痛みが激しいので総合病院を訪ねたら、はじめ盲腸を疑われたが特定できず、ひょっとして腸の悪性種瘍かもしれないと検査入院を勧められた▼平素は気丈なつもりでいたが悪性という響きに不安が増した。おまけに検査でも痛みが究明できず、しばらく様子を見ることに。その後、発疹が見つかり帯状疱疹(ほうしん)ではないかと皮膚科へ。そこで3日分の飲み薬をもらい飲み終えたら完治、この通りぴんぴんしているよ▼今だから笑い話ですませられるが、知人は、いよいよ手遅れかもと早合点、2日間は一睡もできなかったと話す▼なぁんだ、帯状疱疹ならこちらが大先輩。確か、あの時は足腰の痛みが激しく整形病院で診てもらった。問診で鎮痛剤を処方されたが全くと言って効き目がなかった▼その後自分で発疹を見つけ皮膚科医院へ。前述の処方でピタリ治まった。その時皮膚科の医師の前で、うっかり整形医を、やぶ呼ばわりしたが知人の場合は外科医だったというから、現在の専門医院や部局制度では、へき地の医者同様、なんでも診ておかない限り、発疹前に帯状疱疹を見つけるのは難しいのかも▼ただ総合病院でもカルテの電子化は進んでいるようなので、回覧で他の専門医師たちにも診てもらい意見を聴取してもよかったのでは。(仲間清隆)
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