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外国人観光客受け入れ強化へ 市、人材バンクなど設置

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増加傾向にある外国人観光客。石垣市が受け入れ態勢を強化していく方針だ=2月3日、石垣港

 増加傾向にある外国人観光客に対応するため、石垣市は観光関連事業者を対象に外国語講座を定期的に開催したり、外国語に堪能な人材を登録して通訳需要に対応する「観光人材バンク」を設けるなど、受け入れ態勢を強化していく方針だ。市観光文化課が「本市の観光が持続的に成長していく上で外国人観光客の誘客推進の基礎となる受け入れ態勢の強化は必須」として9月以降に具体化する。

 石垣市を訪れる外国人観光客は今年1月から5月までに4万9660人。この数字は台湾からのクルーズ船とチャーター便などで石垣島へ入国したもの。島外で入国して来島した客は含まれておらず、実数はさらに多いとみられる。

 観光文化課が予定している「外国人観光客向け観光人材バンク事業」は英語・中国語・韓国語の初級・中級講座を週1回2時間を予定。

 中級クラスでは、有償の通訳業務が可能となる沖縄特例通訳士などの資格取得を促進する。

 受講者は外国人観光客と接する機会の多いタクシー、バス、レンタカー、船舶会社など交通事業者やホテルのフロントスタッフ、飲食店事業者などを想定している。

 さらに講座の受講者のほか、市内在住の外国人や外国語を話せる市民、語学教室の講師らの協力を得て人材バンクを構築。会議やイベントなどに派遣したり、通訳を必要とする事業者に紹介したりする予定だ。

 市民課によると、住民基本台帳に登録している外国人は6月末現在で292人。出身国は38カ国・地域と多岐にわたっている。

 同課の大嵩久美子課長は「外国語講座には多くの人に受講してもらい、語学力をアップしてそれぞれの事業につなげてもらいたい。人材バンクには市在住の外国人にも登録してもらいたい。登録すれば観光関連事業者などにも紹介できる」と話している。


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