辞職問題が取り沙汰されていた川満栄長竹富町長は23日、町長室で記者会見し、「町長職を辞さないということを決意した」と明言した。議会事務局に預けていた23日付辞表を22日に取り下げたことについて「(辞職報道で)多くの支持者、町民から『なぜ、辞めるのか』『悪いことをしたのか』と質問を受けた。悪いことはしておらず説明に苦慮し、町長として職務を全うしていくことが大事だと判断した」と説明した。
町議会の野党8人でつくる「竹富町未来を考える末広の会」(通称・末広会、新田長男会長)に対して辞意を伝えたとされていることについて「(辞職を)断言したわけではない。23日に進退を明確にするという約束だった」と否定した。
辞意を固めた要因とされている百条委員会設置について「町政運営、町民への影響を懸念していた。専門的な見地からアドバイスをいただく時間が必要だったため、23日に進退を明らかにするということで、選択肢の一つとして辞職も視野に入れて議会(末広会)と話をしてきた」とした。
百条委への対応には「職員ともどもビジョンを示して全力で仕事をしており、その部分を丁寧に説明して理解を得ていきたい」と述べ、町政運営や町民への影響については「コメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。