全日本空輸(ANA)は22日、1989年7月22日に石垣空港に就航してから25周年を迎えた。石垣那覇便の1路線1往復2便から、現在は県外直行4路線を含む6路線13往復26便に増強している。南ぬ島石垣空港では当時の発着時刻の午後2時前後に合わせて記念式典があり、内薗幸一常務取締役は「新空港の開港以降、客も貨物も需要が高いので、今後の動向をみながら積極的に増便や機材の大型化に対応したい」と述べた。
ANAの乗り入れで石垣空港は日本トランスオーシャン航空との2社体制となった。新空港開港後は定期便で国内4社、定期チャーターで国際線2社が運航するまでになった。
ANAは現在、那覇のほか羽田、関西、中部(名古屋)、福岡、宮古との間で運航、夏場のピークは羽田と那覇でそれぞれ1往復2便を増便している。2013年3月7日の新空港開港から14年4月3日までに100万人を運んでいる。
式典は、午後1時50分発の那覇便に合わせ、午後0時50分ごろから出発ゲート前で行われ、内薗常務は「25年間、八重山の皆さんと八重山を愛する各地の皆さんに育ててもらった。今後も送客と農水産物の輸送を通して地元に貢献したい」と述べた。
中山義隆石垣市長は「地元住民の交通機関として、首都圏からの客を運ぶ便としてさらに発展し、新規路線の開発にも尽力してもらいたい」と期待した。
午後1時50分発の那覇便に搭乗した石垣市出身の女性(76)=那覇市在住=は「当時は1日1往復だったので日程が合わず使いにくかったが、今は使いやすい。何より運賃が下がったので利用しやすくなった」と話した。