【竹富】竹富町の高齢者施設「竹富ゆくい処」の起工式が22日午後、同施設建設地の旧竹富島ビジターセンターで行われた。小浜島、黒島に次ぐもの。町内では2011年7月から、小浜島の旧保育所施設を改装した「ゆくい処」を中心に各島を巡回するサテライト方式を取り入れたデイサービス事業を展開しており、竹富島での整備により、各島に高齢者施設が整うことになる。
「ゆくい処」整備事業は、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らすために世代間交流の場を設けるのが狙い。総事業費約5600万円。建築面積は約200平方㍍。鉄筋コンクリート造り平屋建て。景観形成保存地区内にあるため、屋根には赤瓦を配し、機能訓練室や娯楽室、宿泊室、厨房(ちゅうぼう)などを設ける。
起工式では、くわ入れなどの後、川満栄長町長が「竹富ゆくい処は地域と連携した高齢者福祉の拠点としての活用が期待できる施設だ」とあいさつ。大山榮一公民館長は「島の高齢者のために、一日も早く立派でキレイに充実した施設整備ができることを期待している」と述べた。