【与那国】久部良中学校(島仲信秀校長、生徒13人)は14日、総合的な学習の一環で漁師の仕事を体験した。実際に船に乗り込んで沖合で漁も行い、カツオやシイラなど約130本の釣果を上げた。
この日は、漁協所属の船12隻が協力。生徒と学校職員、保護者が12班に分かれて乗船して漁に出発した。
乗船中は、多くの生徒が大きな波のうねりに踏ん張りながらも船酔いに悩まされた。船べりにしがみつきながら漁師の仕事の厳しさを目の当たりにした。
魚礁周辺では、魚を追い、目当ての魚がかかると大声が飛び交った。カツオやシイラなど約130本を釣り上げ、2時間ほどで帰港。釣果は全体で275㌔となり、ほとんどがカツオ。中には1・3㍍のシイラもあった。
帰港後は、漁師に魚のさばき方を教わりながら魚料理に挑戦。漁業の盛んな久部良地域の住民たちとも将来の漁業について語り合った。
祖父の操船で漁をともにした木場優月さん(1年)は「シイラがかかった時は手伝ったが、うねりに振り回された」と難しさを語り、上原灯哉君(1年)は「うねりには参った」と貴重な体験を振り返った。
山根ひかるさん(2年)は「他校にはない体験だから楽しい」と満足していた。(田頭政英通信員)