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川満町長の動向が焦点

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 9月7日投票、8日開票の竹富町議会議員選挙は16日までに立候補予定者の顔ぶれが出そろってきたが、川満栄長町長が辞意を固めたとの報道を受けて、立候補予定者の間では状況を見極めようとする動きが出ている。川満町長自身が「ノーコメント」の姿勢を崩していないため、野党系町議からは「辞職するのかどうかを見極める必要がある」と慎重な見方も出ている。

 「状況分からない」

 川満町長の辞意については、野党系町議8人でつくる「竹富町未来を考える末広の会」(新田長男会長)が「23日付で辞意を表明する書面を預かっている」と伝えているほか、与党や川満町長の複数の支持者も川満町長から辞職の説明を受けているという。

 ただ、川満町長自身はこれまで「ノーコメント」。野党系町議は状況を見極める必要があることから、百条委員会設置を保留としている。与党や支持者からは辞職に反対する声も多い。

 竹富町議は地域の代表者という性格が強いが、町長選とのセット選挙となった場合、与野党に分かれて町役場移転などの政策を問う選挙となる可能性がある。このため、現職や元職の立候補予定者らは「状況が分からない」「23日の動向を見守る必要がある」として、川満町長の動向を見守る構えだ。

 町長選へ動き

 川満町長が辞職した場合、再出馬するかは明らかになっていない。

 末広の会は出直し選挙となることを見据え、15日夜に石垣市内で会合を持ち、今後の対応を協議した。野党側は前回選挙(2012年9月)で候補者擁立に時間を要したことも敗因の一つとなっているため、同会は来週中にも再度協議し、早急に人選を詰めたい考え。

 これまでのところ、与野党の間では新田氏(53)か西大舛旬氏(66)のどちらかが出馬するのではないかとの見方が出ている。

 新田氏は町議勇退の意向を示しているものの、後継者の擁立作業が難航し、地元から続投の声が根強い。西大舛氏は町議選出馬を表明しているものの、前回の町長選挙で立候補の意思を示したが支持者や家族に慰留された経緯がある。

 与党側は川満氏の再出馬が有力だが、辞職勧告に対する釈明会見など野党側に対する対応には支持者からの批判も厳しい。前回選挙で1400票余を獲得した求心力をどこまで維持できるかが注目される。


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