【那覇】県ハイヤー・タクシー協会八重山支部の請盛真実支部長らは15日、沖縄総合事務局と県を訪ね、南ぬ島石垣空港と石垣港離島ターミナルを直接結ぶ路線バスの新規参入計画などの見直しを要請した。県警には、石垣港で横行しているクルーズ船寄港の際の白タク行為の徹底取り締まりを要請した。
要請で同支部は、石垣島の公共交通機関全体の状況を再度検証し、今回の路線バス事業計画の早急な見直しと廃止。公共交通としてのタクシー機能を阻害する空港観光タクシー待機場問題、クルーズ船寄港に伴う違法観光あっせんと白タク行為、運転代行業者の白タク行為に対し、早急な行政指導を求めた。
県庁に川上好久副知事を訪ねた請盛支部長は「規制緩和で新規参入されると、どんどん増えると思う。計画には断固反対。対応をお願いしたい」と要請。
川上副知事は「許認可は国にあるが、要請の趣旨は伝えたい。空港の観光タクシーに関しては議論しながら改善できるか対応したい」と述べた。
同支部は石垣市で275台のタクシーが営業し、500人の乗務員が雇用されている現状を説明。同路線バスの新規参入が認可されると、業界は死活問題になるとして計画の反対を訴えた。