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川満栄長竹富町長、23日付で辞職へ 議会に辞意を書面で表明

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辞職の意向を固めた川満栄長竹富町長=15日午後、議場

 竹富町議会(西大舛髙旬議長)から辞職勧告を受けていた川満栄長町長が23日に辞職する意向を固めていることが15日、分かった。町議会の野党8人でつくる「竹富町未来を考える末広の会」の新田長男会長が同日、取材に応じ、川満町長が町議会に23日付で辞職を届け出る書類を提出していることを明らかにした。川満町長は「ノーコメント。静かに見守ってほしい」と述べるに留めた。現職町長の任期途中の辞職は初めてとなる。川満町長が辞職した場合、9月7日の統一地方選挙と町長選挙のダブル選挙となる公算が大きい。

 末広の会によると、2013年に行った波照間製糖施設整備事業に関する明許繰り越し手続きについて、同会が書類の改ざんに対する百条委員会設置をほのめかしたことで、川満町長は交付金返還を踏まえた町政運営への影響を避けるために辞意と出直し選挙の意向を固めたとみられている。

 取材に新田会長は「川満町長が辞職するということで(副議長として)文書を預かっている。公務のため23日付で辞職を届け出る書面となっているので、当日の町長の対応を見守りたい」と述べ、川満町長が辞職の意向を固めたことを明らかにした。

 また、百条委の設置については「委員会を設置して告発ということになった場合、交付金返還など町民の福祉向上に与える影響も甚大になる恐れがある」と述べ、川満町長が辞職に応じた場合は百条委設置を見送る考えを示した。

 町長が辞職する場合、地方自治法で辞職の20日前までに議長に届け出なければならず、議長は町長の辞表を町選挙管理委員会に提出。選管は公職選挙法に基づき、50日以内に選挙を行うこととなる。

 このため、23日に辞表が提出、受理されれば、20日後の8月11日から50日以内に選挙が行われるため、9月7日投票の統一地方選とダブル選挙になることが見込まれている。

 【川満栄長(かわみつ・えいちょう)】

 現職。1953年生。琉球大学短期大学卒。中学校教諭などを経て、90年に町議初当選後、5期目途中の2008年8月に町長選初当選。12年9月の町長選挙で再選、2期目2年目。


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