理系に興味を持つ市内の女子中学生が、県内で活躍する現役の女性研究者から実演を交えて直接話を聞く理系人材育成講座「サイエンスプロジェクトfor琉球ガールズ」(沖縄科学技術大学院大学人材多様化セクションなど主催)が12日午後、石垣市商工会館で開かれ、参加した中学生たちは「遠い存在だった大学が身近になった」などと話し、学問への意欲をかきたてられていた。
八重山在住の“理系女子”の中学生を応援しようと開かれ、5人が参加した。
講座では、沖縄科学技術大学院大学でロボットを研究している清水優研究員と王潔心研究員がスマホを用いた小型ロボットなどを紹介。琉球大学農学部の小西照子准教授は、モズクの実験を通して水中の汚濁物質を凝集する効果を説明した。
琉球大学農学部4年生の学生も中学生と交流し、「何が好きか考え、好きなものはとことんやり、限界をつくらないこと」などとアドバイスした。
将来は科学の道に進みたいという山森鮮夏さん(石垣第二中3年)は「遠い存在だった大学が身近になった。将来は社会のために役立つ仕事がしたい」と話した。
医師を目指しているという渡嘉敷茉奈さん(同1年)と椎本結衣さん(大浜中1年)は「多くの人と交流することが大事だと分かった」「理系女子はもの静かで冷静なタイプが多いと思ったが、違っていて面白かった」とそれぞれ感想を語った。