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シルバーが受け皿に 会員数が増加傾向

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草刈り作業を行うシルバー人材センターの会員ら=11日午前、石垣市大川

 石垣市シルバー人材センター(大松安元理事長)の会員数は2008年度から増加傾向にあることが分かった。同センターによると、08年度の332人から13年度は391人に増えた。年金受給年齢の引き上げに伴い、60―64歳までの会員も33人から58人に増加。同センターは「就労先が見つからず、働き口を求めて会員になる人が増加している」(古謝昌徳事務局長)と分析している。

 シルバーが雇用の受け皿になっている一方、会員からは不安の声も上がっている。

 60代の男性会員は「年金が受給できず、何とかシルバーで働いて生活の糧にしている。収入が安定した職業に就きたい」と話した。

 草刈りや清掃作業に従事している男性(61)も「島には高年齢者の就職先が少ない。年金とセンターでの収入で生活している」、別の60代前半の男性は「年金はもらっていない。ここでの収入だけでは生活が成り立たないので仕事を掛け持ちしている。体が動く限りは働き続けるが、その後どうなるか分からない」と表情を曇らせた。

 「生活保護などは受けたくない」として入会する人もいるという。

 古謝事務局長は「センターでの収入を生活の糧にする人が増えており、年金受給年齢が65歳に引き上げられることで会員数は今後さらに増えるだろう。企業で働くことができればいいが、現状は厳しい。センターを就労の受け皿にしていきたい。高年齢者雇用にも目を向けてほしい」と話している。


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