石垣市水道部(与那国明弘部長)は、水道水を500㍉㍑のペットボトル詰めにして観光客らに配布する事業を予定している。「蛇口からでもおいしい水が飲める」と石垣島の豊かな自然に育まれた水をPR、これを通して石垣島の魅力を高めていきたい、としている。
エコアイランド事業として沖縄振興特別推進交付金が採択され、同部は6月補正予算で180万円を確保。ペットボトル2万本分を製造し、蛇口から採水した水道水を入れて密封して石垣島マラソン大会など各種イベント、空港や港などで観光客らに無料で配布する予定だ。販売は行わない。製造業務は委託発注する。
県最高峰の於茂登岳、西表国立公園など、自然の豊かさが伝わるデザインを採用し、成分表示も行う。
市の水道水は白水、於茂登を原水とし、地下水も加えている。浄水場は石垣、野底、吉原の3施設があるが、専用ペットボトルには石垣浄水場から給水される水道水を使用する予定だ。
水道部によると、水道水の硬度は90~100で、硬水と軟水の中間くらいという。
名護市水道部も水道水をペットボトル詰めにしてPR。採水地は「沖縄県名護市街区の蛇口」と記載している。
与那国部長は「水道水も石垣市の資源の一つ。水道水の安全性とおいしさについて観光客らにPRすることで、石垣島の魅力を高めていきたい。市民にも蛇口の水もおいしいということを理解してもらいたい」と話している。