【那覇】機密漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法の成立に抗議する緊急集会が9日午後、那覇市の県民ひろばで開かれた。県内の労働組合や政党、沖縄平和運動センターなどで構成する基地の県内移設に反対する県民会議が主催。廃止に向けて取り組んでいくことを確認した。
同センターの山城博治議長は「天下の悪法がついに国会を通過した。何が秘密でどんな刑罰があるのか。すべてが秘密でどこで息をすればよいのか」と訴え、「全国民の闘いにして廃止にすべく、沖縄から闘っていこう」と呼びかけた。
社大党委員長で参院議員の糸数慶子氏は「残念ながら時間をかけずに成立してしまった。悔しい思い」と振り返り、基地の辺野古移設容認を含む公約に転換した県選出の自民国会議員を批判。「国会内外で廃止に追い込むために頑張りたい」と決意を表明した。
共産党県委員長で衆院議員の赤嶺政賢氏は「最大の問題は秘密の中身、範囲を広げることにある。国家権力が情報を握ると、大本営発表にしかならない」と危惧し、集団的自衛権との関係性も指摘。「絶対に撤回させないといけない」と強調した。
集会は、約150人が参加。「秘密保護法反対」「憲法を守れ」などとシュプレヒコールを繰り返した。