無料学習塾の開催を石垣市に要請している石垣市母子寡婦福祉会(仲座初枝会長、25人)が会員を対象にアンケートを行ったところ、回答した13人のうち11人(85%)が「塾に通わせたい」と答えた。
塾に行かせているかどうかを聞いたところ、13人全員が「塾に通わせていない」と回答。その理由として11人(84%)が「経済的に無理」、2人(15%)が「送迎が難しい」とした。
会員からは「子どもには『塾は金持ちしか行けない』と諦めさせた。受験を控えている子には絶対必要」「仕事と家事に追われ、ゆっくり勉強を見てあげられない。塾に行かせられず子どもに申し訳ない」など窮状を訴える声が寄せられた。
アンケートの結果を受け、仲座会長は「一人親家庭だからと初めから諦めないといけないというのは悲しい。実現のためにはどうしても行政の力が必要だ」と強調した。
児童家庭課の運道徹課長は「需要はあり、実現させたいと思っている。既存の塾を活用し、市が授業料を負担するなど、まずは形態について検討していきたい」と話している。