2014年石垣島凧あげ交流会・第5回全国シャクシメー大会(同実行委員会主催)が29日、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートで開かれ、全国から参加した約40人の凧愛好家と地元の凧愛好家が交流した。絶好の凧揚げ日和の中、大勢の家族連れが訪れ、青空に舞う全国各地の凧を楽しんだ。
凧揚げは開会セレモニーに続いて開始。地元の八角やピキダーなどの伝統凧、全長28㍍もある巨大なタコをあしらった凧、蛇が自分の尾をくわえて回り続けるスネーク凧、風車を組み合わせたローター凧、石垣第二中学校1期生の連凧のほか、魚や鳥の形をした多彩な凧が大空を舞った。
シャクシメーからお菓子を落下させる「空からお菓子とランチ券のプレゼント」には、子どもたちが今か今かと待ち構え大喜び。親子凧づくりコーナーでは大勢の親子が挑戦。完成した凧が空に揚がると、歓声が上がった。
スネーク凧など海外の凧を披露した凧作家・凧絵師の小川義明さん(67)=凧義倶楽部代表、岐阜県=は「自分だけでなく、観客も楽しませるため、世界のいろんな凧を用意した。観客が目を輝かせているのを見ると自分も楽しくなる」と話した。
桜島のイラストと「100」、「1914」の数字を書き込んだ凧を揚げた原田武俊さん(69)=鹿児島県=は「1914年に桜島が噴火して今年で100年。江戸時代から約100年ごとに桜島が噴火しているので、鹿児島では注意や啓発の意味も込めて凧揚げをしている」と語った。
交流会の各賞と第5回シャクシメー大会の結果は次の通り。
▽石垣市長賞=中村梁幸▽石垣市凧のかけはし大使賞=小野喜象▽八重山凧愛好会賞=喜多健一▽入賞=原田武俊、源河玄信、仲間清隆、高宮経夫、川上雅子、上原秀之、小川義明、石垣第二中1期生、井上義男、竹内義博、蒲倉一郎、平田正明、桂田浩美、玉城保吉、川口顕裕、武田守弘、松下建夫、長間靖
▽第5回全国シャクシメー大会=①永由辰春②長間靖③金本昌宏、玉元博