国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点(江川宜伸所長)の2014年度第9回一般公開が29日、行われた。大勢の親子連れが訪れ、研究成果を見たり、クイズ大会に参加した。
熱研は熱帯・亜熱帯の開発途上地域の農業の発展、農産物の安定生産に寄与する研究開発を行っている施設で、研究者や技術専門職員ら28人が勤務。パインアップルやパパイアなど熱帯果樹の開発で地元にも貢献している。
一般公開では、施設の役割や活動を説明する展示だけでなく、ミニ講演会や接ぎ木体験、民族衣装の着用、クイズ付きスタンプラリー、花摘みなど工夫を凝らしたコーナーやイベントが企画された。かき氷やぜんざいも振る舞われた。
毎年訪れているという黒島美岐子さん(64)=字石垣=は「果物がたくさんあり、接ぎ木の勉強もできるので楽しい」と話し、スタンプラリーでハイビスカスの苗木をプレゼントされた孫の武翔(たけと)君(石垣小学校4年)は「庭に植えて育てたい」と栽培が楽しみな様子だった。
江川所長は「熱研の研究を楽しんでもらおうという発想で一般公開しており、今後も市民が楽しめるようなものにしていきたい」と話した。