本年度の新石垣空港航空機事故消火救難訓練が27日午後、南ぬ島石垣空港エプロンなどで行われた。航空会社の職員など19機関から合わせて約150人が参加し、事故発生時の対応について一連の流れを確認した。
訓練は、飛行中の航空機がエンジントラブルを起こし、着陸に失敗して多数の負傷者が出たとの想定で実施。
負傷者のけがの程度を見極めて順位付けを行うトリアージを行った後、医師が負傷者を八重山病院に搬送するか、宮古病院にヘリ搬送するかを判断するなど参加者は真剣な表情で訓練を行った。
訓練終了後、同管理事務所の上地正宏所長は「今回の訓練を踏まえて検証を行い、今後の空港運営に生かしていきたい」と総評。消防空港出張所の阿利義三所長は「今回の訓練でいくつかの課題がみえた。そこを改善し、安心安全を確保していきたい」と述べた。
搭乗者名簿と降りた人のチェックを担当したJTAサザンスカイサービス㈱石垣空港所の友利麗香さんは「実際に起こった場合を想像すると、自分たちも混乱すると思う。訓練に訓練を重ねることが大切だと感じた」と感想を述べた。