沖縄気象台は26日午後2時、沖縄地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より3日、昨年より15日遅い梅雨明けとなった。梅雨期間は52日間で、昨年より20日長かった。
石垣島地方気象台によると、沖縄上空の偏西風が平年より南側を通ったため、梅雨前線の北上が遅く、沖縄地方の梅雨明けが遅れたという。
梅雨期間中の降水量は石垣島が458・5㍉(平年比120%)、西表島272・5㍉(同82%)、与那国島310・0㍉(同94%)。石垣島で平年より20%多かったが、それ以外は平年を下回った。
石垣島地方では5月上旬の降水量が276・5㍉と平年の6倍の雨量を記録。統計を開始した1961年以降最も多い雨量となった。
梅雨明けしたこの日、八重山地方は太平洋高気圧に覆われ、おおむね晴天となり、竹富町波照間で32・9度の最高気温を記録したほか、すべての地域で30度を超える暑い一日となった。
石垣市新川のビーチホテルサンシャインでは、テラスで潮風を浴びながらビールで乾杯する観光客の姿も。名古屋から同僚と訪れた壇上真美子さん(38)は「もう梅雨明けなんですね。風がとても気持ちいい。ビールがおいしい」と笑顔をみせた。
週間予報では、27日以降も太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多いが、所によりにわか雨が降る見込み。