先日、女性から怒りの電話があった。観光客とみられる若い女性が、日中からビキニ姿で街中を歩いていた、というのだ▼その光景を大勢の子どもたちも見ていて「教育上も良くない」と、見るに見かねて、その若い女性に注意したが無視され、本社に「記事にしてほしい」と電話してきたのだ▼街中を水着姿で歩く光景は、ハワイなど外国の観光地などではみかけられる光景のようだが、国内ではほとんどないだろう。ビキニ姿で街中を歩いていた女性も本土から暑い石垣島に観光で訪れ、気分が開放的になり、周囲に誰も知っている人がいないという安心感も手伝っての所業だったのかもしれない▼だが、ここは海外ではなく国内。しかも、5万人近い市民の日常もある。夏場は、観光客を含め肌を露出する服装が増える傾向にあるが、最低限のマナーは必要だろう▼南ぬ島石垣空港開港とともにLCCが就航し、若い観光客が増えた。クルーズ船の寄港や国際線の就航で今後は外国人観光客の増加も予想され、文化の違いや、南国の開放感からくる服装の乱れも懸念される▼梅雨が明け、八重山地方は本格的な夏の観光シーズンに突入する。今回指摘された服装の乱れはごく一部だが、これ以上拡散しないよう、観光関係者による注意喚起も必要だろう。(下野宏一)
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