国保加入者の40~74歳を対象にした石垣市の2014年度特定健診が24日から始まった。7月31日まで市内22カ所で実施される。14年度の対象者は1万586人で、市は目標を50・7%(13年度速報値47・86%)に設定。毎年40~50代の受診率が低いことから、新たな会場の設定や土・日健診の拡大、個別健診の受診料引き下げなど、受診環境の充実で受診率を高めたい考えだ。
市健康福祉センター保険事業係によると、13年度の受診率は速報値で県内11市中トップ。国が掲げる第2期特定健康診査等実施計画に基づき、17年度までに特定健康診査率、特定保健指導実施率ともに60%を目指す。
13年度の受診率は60~70代の受診が高く、男性トップは74歳の63.43%、女性は71歳の69.93%。受診率が低いのは男性で43歳の24.11%、女性では48歳の35.82%だった。
同係によると、40代から50代の働き盛り世代は「忙しい」「面倒くさい」「病気の症状がない」などの理由で受診しない傾向があるため、病気の予防や早期発見につながりにくいという。
新城明美係長は「自分の健康状態を把握し、生活習慣を変化させる意識付けの機会にしてほしい。1年に1度は必ず受診してほしい」と呼びかけている。
初日は午前中の三和・川原地区で50人、午後の開南・於茂登地区で23人が受診した。受診料は対象者は無料で、39歳以下は1000円。20歳以上の市民を対象にしたがん検診も同時に行われている。