23日の「慰霊の日」を前に郡内の各小中学校で平和学習に展開されている中、川原小学校(天久昇校長)は20日午前、石垣市堆肥センター近くの「暁之塔」で慰霊集会を行い、全校児童20人と保護者らが塔を清掃し、詩の朗読や歌「月桃」の合唱などで平和への祈りをささげた。
児童らは炎天下、慰霊碑に水をかけ、たわしなどで銘板の汚れなどを拭きとった。
集会では折り鶴をささげ、「平和を大切に」「大人になっても戦争が起きないように」「生き物を大事にしたい」などと、平和への思いを込めた。
天久校長は「平和が永遠に続くために、私たちは何ができるかを考えよう」と児童らに呼びかけた。最後に、学校で飼育したオオゴマダラ11羽を大空に放った。
「暁之塔」は1975年に建立。同校校舎があった場所で、戦時中は野戦病院が設置された。同校は毎年、6月の「平和月間」の時期に暁之塔の清掃と慰霊集会を行っている。
この日は同校のほか、真喜良小、白保中、海星小でも平和集会が開かれた。真喜良小では、県児童・生徒平和メッセージ展の詩の部で最優秀賞を受賞した同校3年の増田健琉君が全校児童の前で平和の詩を朗読した。