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Channel: 八重山毎日新聞社
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「救命技術の習得を」 琉球水難救済会

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琉球水難救済会が実施した救助訓練で水上バイクに要救助者を引き揚げる際の指導を受ける参加者ら=19日午後、フサキリゾートヴィレッジ

 公益社団法人琉球水難救済会(浅野貞雄常務理事)は19日、石垣市新川冨崎のフサキリゾートヴィレッジでマリンレジャー事業所と八重山ダイビング協会の会員を対象にした石垣地区救難所員合同訓練を開き、救急救命講話や心肺蘇生法、レスキューボードの取り扱いと水上バイクを活用した救助訓練を行った。

 特定非営利活動法人(NPO法人)県ダイビング安全対策協議会の村田幸雄会長が潜水の問題点について講話したほか、NPO法人沖縄ライフセービング協会の豊見山明久理事長らが心肺蘇生法と自動体外式除細動器(AED)の取り扱いについて話した。

 その後、実際に海中から要救助者を1人で担ぎ、海岸まで運ぶ方法や水上バイクに要救助者を1人で引き揚げる方法などの実技訓練が行われた。

 浅野常務理事は「観光に事故はあってはならないが、起こった場合に大きな結果にしないことが大切。マリンレジャー業者は目の前で事故に遭遇する可能性が高い。いかにレスポンスを短くするかが重要だ」と救命救助技術習得の必要性を強調した。

 参加したANAインターコンチネンタル石垣リゾートでビーチスタッフをしている寺島信男さん(36)は水上バイクの操船技術を高める必要性を感じたようで「自在に操れないといけない。操船のこつを理論的に効率よく学べた。スキルは高めておきたいが、使う機会がない方がいい」と水難事故が発生しないことを願った。

 石垣海上保安部の赤津洋一部長は「海保の到着を待つより、現場にいる人が救助に当たる方が救命率アップにつながる」と述べた。 また管内で水難事故が多発傾向にあることに触れ、「海に入る際は無理をしないでほしい」と述べ、体調不良や飲酒時、単独での入水禁止などを呼びかけた。


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