開会中の竹富町議会(西大舛髙旬議長)は19日、一般質問2日目を行い、渡久山康秀、仲里俊一、東迎一博、前泊竹宏、嘉良直の5氏が登壇した。東日本大震災以降、必要性が指摘されている防災マップについて大浜知司総務課長は「避難場所を記載した防災マップ作りに着手している」と述べ、年内にも全世帯に防災マップを配布する考えを示した。仲里氏への答弁。
仲里氏は防災行政について「最近は避難場所の看板もなくなっている場所が多い」と指摘。大浜総務課長は「看板は西表群発地震が発生した1990年当時に設置されたと記憶しているが朽ちているものもある。確認して避難場所への看板を設置したい」と答えた。
東迎氏がただした波照間航路の安定運航については東金嶺肇商工観光課長が「運航会社から26、27年の2年間で総トン数499㌧、定員300人の新造船計画が示されている」と述べ、船舶の大型化で欠航率が改善する見通しを示した。
また、波照間空港への空路再開に向けて勝連松一企画財政課長は「石垣拠点空港路線開設検討協議会で路線収支の損失は県と町で全額負担し、負担割合は搭乗率に応じて折半することを確認した」と現状を報告。搭乗率50%を目標に地元公民館と一体となった利用促進協議会の設立が求められているとした。
また、波照間漁港にある船客ターミナルでコンクリートが剥離、落下した問題で東迎氏は「人がいたら死亡事故につながりかねない」と指摘、早急な対応を求めた。
東舟道博昭課長は「非常に危険だ。落下防止工事を発注している」と述べた。
川満栄長町長も「安全確保のため立ち入りを制限し、場合によっては全面改築も視野に耐用年数を調べるように指示している」と早急に対応を協議していく考えを示した。