地域の企業人と触れ合いながら理科実験を行う出前授業「おきなわサイエンスキャラバン」(財団法人県公衆衛生協会など主催)が19日午前、明石小学校(比嘉政宏校長)で行われた。同校の3年生から6年生の児童ら9人が参加。八重山の昆虫に詳しい「蝶館カビラ」の入野祐史館長から昆虫の生態を教わった。
児童たちは校庭内に生息するチョウや幼虫、バッタなどを観察・採集し、スケッチブックに昆虫を模写しながら生態を学んだ。
校庭内の生き物の場所を示す生き物マップも作った。
入野館長は「昨年の秋に続く授業で今回は夏の昆虫を観察した。昆虫をスケッチすることで八重山にすむ生き物について理解を深めてほしい」と期待した。
バッタを採集した鈴木媛香さん(6年)は「体の構造が複雑で模様や特徴を描くのが難しい。校庭にはいろんな昆虫がいたので新しい発見だった」と喜んだ。
タイワンクワガタを発見した小形波蓮(ばれん)君(4年)は「初めて見つけたのでうれしかった。背中にある細かい模様のスケッチが難しい」と話し、ペンを走らせていた。
出前授業は県の沖縄サイエンスキャラバン構築事業の一環。本年度は伊野田小と名蔵小中学校でも行われる。