12月定例竹富町議会(大久研一議長)の一般質問が15日行われ、三盛克美、山下義雄、大浜一将、上盛政秀の4氏が登壇した。町は「出産子育て応援交付金」として妊娠・出産時に計10万円を支給する方針を示した。ことし4月1日以降に出産した者が対象で、来年の3月議会で予算化する予定。(9面に質問要旨)
国が実施する「伴走型相談支援と経済的支援」事業によるもの。妊娠時と産後に申請し、それぞれ5万円が給付される。支給形態は各自治体の判断だが、南風原聡子健康づくり課長は「(今後)国が示す交付要綱、実施要項を参考に、町民の意見を取り入れながら柔軟に対応したい」と答弁した。三盛氏は「クーポンでは使うところがない」として現金給付を要望した。
今年度から実施している物価高騰に伴う学校給食食材費の補助について町側は来年度以降も行う考えを示した。大浜氏への答弁。
新城賢良教育総務課長は「国庫補助が付くかはまだ未定だが、町としては物価上昇分については単費でも措置をしなければならない」とし、次年度当初予算に予算要求していると説明した。
町内のマイナンバーカード交付率は56・8%(11月末)で伊江村(67・3%)、伊是名村(62・8%)に次いで県内3番目に高いことが分かった。全国平均(43・3%)、県平均(53・9%)のいずれも上回っている。山下氏は町職員の普及率が57・6%だったことにふれ、「九州では職員普及率100%の自治体もある。まずは職員から」と指摘した。
西表上原第二浄水場の災害復旧については今年度内に事業設計、ボーリング調査までを行う予定。前泊正人町長は「友利山以外に適地はないと考えている。専門家に調査をお願いし、緊急的な復旧をさせながら、(山自体を)強固なものにしていけたら」と述べた。上盛氏への答弁。