老朽化を理由に昨年9月から石垣市立文化会館の一般利用を制限していた市教育委員会は、一部施設での利用を7月から再開する方針を決めた。同月から来年3月までの管理委託料を2014年度一般会計補正予算案に計上している。
同館は1952年に琉米親善文化会館として建設され現在地に移転、老朽化でセメントの剥離などが確認されたため利用制限に踏み切ったが、サークル団体から強い要望を受け、92年に増築した小ホールでの利用を認める判断をした。
予算が承認されれば、利用団体の募集を行う予定だ。
一方、12日、予算案を審議した総務財政委員会では委員から「危険だからと一度は使用制限したものを再開するのは整合性がとれるのか。何かあった場合、行政の責任はどうなるのか」と疑問の声も上がった。
また、セメントの落下防止などを目的に網がかけられた状態が続いていることについて「観光地なのに景観が悪い。増築した以外の建物は取り壊して暫定的に駐車場にしたらどうか」との指摘もあった。