任期満了に伴う石垣市議会議員選挙(8月31日告示、9月7日投開票、定数22)は、投開票日まで3カ月を切り、立候補予定者の顔ぶれが出そろってきた。12日時点で出馬を予定、検討しているのは29人。34人で争われた前回に比べ、少数激戦の様相だ。現職では野党の大浜哲夫(69、7期)=石垣=と池城孝(67、5期)=同=の両氏に加え、共産の石垣三雄氏(65、5期)=新栄町=が勇退を決め、後任ととして女性を擁立する予定。ほかに新人の女性2人が出馬の意志を固めたか、固めつつあり、今市議選では女性候補者が過去最高の6人になる可能性がある。
新たに出馬の意志を固めたのは会社代表の東山盛敦子氏(47)=崎枝=、石垣三雄氏の後任で農業の井上美智子氏(60)=明石=の2人。ほかに50代の女性も詰めの調整をしている。いずれも野党系。
現職では、勇退する3氏を除く19人のうち保守系中立の松川秀盛氏(66、7期)=石垣=が態度を明らかにしておらず、今月中には「決めたい」としている。
公明党は新人を加えた計3人の出馬が取り沙汰されたが、従来通り現職2人に決まった。
新人では、これまでに意欲を示していた会社代表の黒島孫昇氏(60)=真栄里=が断念した。
中山義隆市長を原則支持、原則不支持の与野党別でみると、与党系16人、野党系10人、中立系3人となっており、連戦連勝の保守側の勢いが予定候補者の数にも表れている。
市議選に向けた動きは、新人や現職の一部が事務所開きを行ったり、政治活動連絡所を設けたりするなど具体化しており、市議会6月定例会終了後に本格化する。
2010年9月12日の前回選挙には34人が立候補し、最下位当選者の得票数は722票だった。当日有権者3万6370人のうち2万7492人が票を投じ、投票率は75・59%。今年3月2日の市長選時点の有権者数は3万7253人に増えている。現職らは「投票率が大きく変わらなければ当選ラインも上昇するだろう」とみている。
現職の任期は9月27日まで。