Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all articles
Browse latest Browse all 16824

波照間製糖工場、建設工事が大詰め

$
0
0

年内の完成を目指して工事が進められている竹富町波照間製糖工場=5日午前、同工事現場

 【波照間】建設工事が進められている町波照間製糖工場は、来年1月18日の操業開始を1カ月余り後に控え、当初計画より2|5%遅い進捗(しんちょく)率93%で進められている。台風の影響で工事がずれこんだもので、竹富町議会(西大舛髙旬議長)の全議員12人は5日、所管事務調査で建設工事現場を視察し、「工事の遅れは来年の生産活動にも影響するため、安全第一に工期内に完成できるように頑張ってほしい」(西大舛議長)と激励した。

 同工場は旧工場の隣接地で整備され、1日の処理能力は100—130㌧。敷地面積8970平方㍍。鉄骨2階建てで建築面積3420平方㍍、延べ床面積4874平方㍍。総事業費27億2500万円で建築・機械器具設置工事を進めている。

 工事の進捗状況は、建築工事で93%(当初計画97.9%)、機械器具設置工事で93%(同95%)といずれも当初計画から遅れているが、年内には完成・引き渡しの見通し。

 視察では、圧搾機やバガスボイラー、コンクリート製重油タンクなど各工事の担当者が進捗状況を説明。

 野底忠農林水産課長は「機械器具関係はほとんど終わっており、内装の壁や照明設備関係が残っているが操業に支障がないように取り組みたい」と理解を求めた。

 同工場の指定管理を受けている波照間製糖の金武清也波照間事業所長は「各種バルブの開閉はコンピューター制御で製品の箱詰めも自動化されている。うまくいけば箱詰めの人手を減らすこともできる」と期待感を示した。

 経済委員長の嘉良直氏は「完成が近く、心強い」、総務財政委員長の宮良用範氏は「海が近く、台風の影響が心配だが風速80㍍まで大丈夫だと聞いて安心している。来年1月18日に農家が良い原料を搬入できるように頑張ってほしい」と話した。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 16824

Trending Articles