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路上寝込み、防止条例求める声 八重山署が対策緊急会議

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今後多発が予想される路上寝込み(八重山署提供)

 後を絶たない路上寝込みの対策強化に向け、八重山警察署(仲村智成署長)は10日午後、同署内で初めての「路上寝防止対策緊急会議」を開いた。県や市、地区防犯協会など関係21団体・機関が参加し、出席者からは路上寝込みの防止をうたった条例の制定を求める意見が多数あり、市や県、八重山署などが調査・検討していくことになった。同条例が制定されれば、県内で初めてのケースという。

 同署は4月10日から、路上寝込みを行った人に警告書を交付し、道路交通法違反として注意。常習者は署に呼び出して路上寝込みの危険性などを説明し、警告している。

 だが、県内では路上寝込みによる検挙事例がなく、これ以上厳しく対応することができないことから同署では、夏場に向けて路上寝込みが増加するのではないかと懸念している。

 この日の会議では、参加者からは「こどもたちの通学路で大人が寝ているのを目撃され、地域の教育や社会環境が悪くなる」、「取り締まり強化には市の条例が必要」との意見が相次いだ。

 石垣市議会の伊良皆高信議長は「市民の生命と財産を守る観点から(条例制定に)動く必要がある」と述べた。

 八重山警察署協議会の崎濱秀崇会長は「近く協議会の中で条例の必要性を審議し、八重山署に提言したい」との考えを示した。

 

■今年すでに231件

 過去最多の昨年同期上回る

 八重山署管内の昨年の路上寝込み発生件数は過去最多の568件。今年は5月末時点で昨年同期より61件多い231件発生。発生場所は美崎町が全体の32%で最も多く、発生は週末に集中。年齢は30代が多かった。

 路上寝防止対策緊急会議では、警察官による路上寝行為者に対する警告書交付の徹底と常習者への検挙も視野にいれた注意・警告を確認した。

 同署地域課の船道安広課長は「最悪の場合は条例も考えられる。今後は警察官による警告や指導を強化し、検挙も含めた取り締まりを行う」と話した。

 仲村智成署長は「第三者を交通事故に巻き込む可能性があり、迷惑行為。社会全体で考えないといけない」と危機感を募らせた。


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