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竹富町新庁舎が落成 サービス向上へ機能一元化

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竹富町役場新石垣本庁舎の落成式でテープカットをする関係者ら=28日午後、石垣市美崎町

 建物の老朽化や耐震性能不足に伴い竹富町役場旧本庁舎の現地建て替え工事が完了し、28日午後、新石垣本庁舎の落成式が行われた。これまで分散していた農林水産課や教育委員会、町議会を同じ建物に一元化。簡易宿泊施設、町関係機関事務所なども併設した。これまで以上に細やかな町民サービスの充実が求められ、西表島大原庁舎等整備の進め方にも関心が高まりそうだ。29日~5月1日は仮庁舎から新庁舎への引っ越し作業、業務開始は5月2日を予定している。

 新石垣本庁舎は、海上交通の利便性などの観点から石垣市美崎町11番地1(石垣市有地)で建て替えた。耐震・耐火性に優れたユニバーサルデザイン採用の鉄骨造5階建て(22・9㍍)。津波などによる浸水対策も考慮し、電気などの設備室は5階部分に設置。

 建物の延べ床面積4446・28平方㍍、総事業費33億7000万円(建設費32億150万円)。

 庁舎機能と併せて、町関係の商工会、観光協会、物産観光振興公社、ファミリーサポートセンター、社会福祉協議会、売店が入居する複合施設。

 愛称「ツマベニ」と命名された簡易宿泊施設も整備し、通院者・妊産婦とその家族、児童生徒や町内団体が、派遣などで市内宿泊を必要とする際に利用できる。シングル5室、ツイン2室、和室。共同シャワーやランドリーも完備する。

 この日、正午から町関係者で竣工式を済ませ、午後1時半からオープニングセレモニーを行った。銘板除幕やテープカット後、落成式で前泊正人町長は「窓口は迅速かつ親切な対応を一番に考え、1階フロアに機能を集約し、申請手続き等の負担軽減が図られるよう総合窓口を設置した。町民サービス向上へこれから職員一丸となって全力で取り組む」と式辞。

 町議会の新田長男議長は「二元代表制の一翼を担う議会としての責務を果たすため、新庁舎と新議場の機能を十分に活用し、議会活動を一層推進する」と祝辞。

 玉城康裕県知事(代読)、八重山市町会長の中山義隆石垣市長も来賓祝辞を述べた。

 事業者の大和リース㈱沖縄支店の宮下雅行支店長、ロゴマーク制作者の南山さくらさん、簡易宿泊施設愛称命名者の小野美樹さんへ感謝状を贈呈。佐事安弘教育長の万歳三唱で締めた。

 この後の一般内覧会で町民や関係者が建物内を見学。石垣久雄さん(82)=竹富=は「庁舎も町長も新しくなって、町民サービスの向上に期待したい」と語り、町老人クラブ連合会の與那國光子会長=同=は「石垣空港発の初便に乗るには、市内で前泊が必要。宿泊施設は子どもたちだけでなく、老人会にとっても助かる」と満足そうに話した。


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