㈱八重山食肉センター(代表取締役社長・中山義隆石垣市長)は2013年度決算で604万円のマイナスを計上し、累積赤字が7777万円に膨らんだ。今年4月21日から本格稼働し、処理能力がアップした新食肉センターは、維持管理費に旧施設の2倍以上を要することから、14年度以降、と畜頭数の確保が課題となる。同社は「今後の運営を左右する極めて重要な課題」として関係機関と対策を講じていく考えだ。
9日開会した市議会6月定例会に提出された報告書によると、13年度のと畜頭数は牛1679頭(前年度比54頭増)、豚2508頭(同350頭増)、ヤギ327頭(同109頭増)、馬7頭(同3頭増)で、全体計画に対して12%増の実績を確保した。
売上総利益は1840万円で、販売費・管理費などを除く当期純利益はマイナス604万円となり、累積赤字を拡大させることになった。
新施設は、1日の処理能力が大動物(牛、馬)で20頭、小新動物(豚、ヤギ)で50頭を処理することが可能で、14年度は牛2050頭、豚2300頭、馬10頭、ヤギ350頭を計画。売上総利益は2398万円、当期利益は189万円のマイナスを見込んでいる。
同社は「石垣牛、石垣産和牛、養豚を主体とする畜産農家をはじめ関係機関と連携を密にし、原料確保と安定供給の体制を構築したい」としている。