2021年度第2回石垣市総合教育会議が30日、石垣市役所コミュニティルームで開かれ、教育や学術、文化の振興を目的とした第3期石垣市教育大綱を承認した。22年度から3年間運用される。
新大綱では、上位計画である第5次石垣市総合計画との整合性を図り、基本理念を「豊かな風土の中で誰もが自分らしく育つ いしがき」、基本目標を「一人一人の個性を尊重し、国際性、人間性豊かな人材の育成を目指す教育の推進」とした。
具体的な施策の方向性として、新たに▽農林漁業体験の推進▽教育支援員および特別教育支援員等の活用▽高等教育機関等の誘致▽国際交流機会の推進―などを追加した。
また、旧大綱で引きこもり支援を目的に「子ども若者自立支援の推進」を掲げていたことに加え、石垣市の子どもの貧困を解決するために新たに「問題を抱える青少年の自立支援の推進」が加えられた。
その他、子育てに関する施策では▽地域のこども子育て支援▽子どもの居場所づくり―などが新たに追加された。
2月に開かれた第1回会議を基に提出された修正案に石垣安志教育長らは「とてもすばらしいものにできあがっている」と評価した。
教育大綱は、地域の実情に応じた教育振興を図ることを目的に、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」で制定を義務付けている。