災害時に支援を必要とする高齢者や障がい者らの避難施設を兼ねた石垣市福祉避難所兼ふれあい交流施設の建設場所が5日までに、おおかわ幼稚園西側隣接地の県八重山農村青少年教育センターの市有地に決まった。市が、建物の所有者である県から承諾を受けた。これにより、2017年4月の供用開始を目指す整備日程にメドがついた。市福祉総務課によると、14年度に基本設計、15年度に実施設計、16年度に着工、17年4月の供用開始を予定している。
建設地は1363平方㍍。12年度に策定した基本計画によると、建物は2階建て、延べ床面積は787.7平方㍍。多目的ホール、管理事務室、調理室、食堂、浴室、備蓄庫などを配置し、エレベーターも整備する。2億7000万円~3億円程度の事業費を見込む。
施設は平常時に高齢者や障がい者と地域住民が交流できる場所となる他、台風の襲来時や災害時には安心して避難生活が送れるような機能も兼ね備える。
13年度内に策定する基本設計では、障がい者などの関係団体の意見も反映させる考えだ。
市は当初、県八重山家畜保健所跡の市有地2212平方㍍で計画したが、将来的には同センターと、おおかわ幼稚園がある市有地を一体的に利用できるのではないかと場所変更を検討、県と調整してきた。
同センターの建物は県の所有となっており、福祉総務課では「来年度で解体しなければならないので本年度中に県と調整していきたい」としている。