石垣市環境課の2014年度狂犬病予防集合注射が2日から市内で始まった。13年度は動物病院での個別注射641頭を含め計1662頭が受けたが、未接種の犬も多いとみられ、同課では年1回の予防注射を呼びかけている。飼い主には、犬の登録と予防注射が法律で義務づけられている。集合注射は16日まで各地で実施される。
同課の飼い犬の登録原簿によると、13年度の登録頭数は3736頭で、このうち注射を受けたのは1662頭(集合1021頭、個別641頭)となっている。
この数字だと、予防注射の接種率は44.4%と、登録している犬のうち半分も受けていないことになるが、同課によると、これが正確な数字かどうかは分からないという。
未登録の犬がいたり、死んでも届け出ずに登録されたままになっていたりするケースがあるためで、同課は登録手続きも行うよう協力を求めている。
3日の予防集合注射は舟蔵公園駐車場で行われた。
40代の女性は「注射を受けさせるのは飼い主の義務。狂犬病はかかっても目にみえないので、定期的に予防注射を受けるしかない。受けないと怖い」と話した。
12年間、愛犬を飼っている50代の女性は「きょうは仕事を休んで来た。狂犬病は人にもうつるので、何かあったら大変。飼い主には責任がある」と語った。8歳の犬を飼う40代の男性は「集合注射の場合は、市役所から案内が来るので助かる。個別で受けるより安い」と薦めた。
厚生労働省のホームページによると、狂犬病は全ての哺乳類に感染することが知られており、感染すると、ほぼ100%死ぬ。人の場合では、感染後(感染動物にかまれた後)にワクチンを連続して接種することで発症を防ぐことができるという。
集合注射に関する問い合わせは環境課(82―1285)。