石垣市立図書館(吉見武浩館長)の未返却図書が2014年3月末日現在で2790冊に上っており、本の返却を忘れている利用者に速やかな返却を呼びかけている。同館では利用者サービスの一環として玄関脇に24時間いつでも図書を返却できるポストも設置しており、未返却図書の解消にあの手この手の知恵を絞っている。
未返却図書は08年4月1日以降のものをまとめたもので、内訳は一般図書1234冊、郷土図書226冊、児童図書1064冊、雑誌152冊、AV114冊。
図書の貸出期間は原則2週間で、電話でさらに2週間貸し出しの延長を受けることが可能で、利用者は実質約1カ月間にわたって、図書を借りられる仕組みとなっている。
しかし、中には借りたまま返却を忘れたり、故意に本を返さない人もおり、こういうケースが未返却図書が増える原因となっている。
同館では、未返却図書をリストアップし、担当職員が電話で督促したり、郵便はがきで利用者に図書返却を呼びかけている。
吉見館長は「教育予算の減額ではがきによる督促にもおのずから限界がある」と話す。久原道代資料サービス係長は「多くの人が図書貸し出しのサービスを公平に受けられるようにするために貸出期間が過ぎた図書は速やかに返却して」と呼びかけている。