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琉大付属病院、移転の計画 「国際医療拠点」に参画へ

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西普天間住宅地区の跡地への移転計画で県の支援を求めた琉球大学の大城肇学長(左側)と宜野湾市の佐喜真淳市長ら=29日午後、県庁

 【那覇】琉球大学の大城肇学長と宜野湾市の佐喜真淳市長は29日午後、県庁で仲井真弘多知事に会い、2015年3月に返還が予定される米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区(51㌶)の跡地に琉大医学部と同付属病院を移転する考えを伝え、協力を求めた。県が同地区で進める「国際医療拠点」構想に琉大側が参画する意向を示したもので、仲井真知事は6月3日に東京で開かれる「駐留軍用地跡地利用協議会」で、構想の実現を政府に要請するとみられている。

 琉大側は、県が同地区で整備を計画している重粒子線治療施設との連携を見据え、産業振興、国際研究交流、地域医療水準の向上―の3本柱を掲げて「国際医療拠点」構想への参画を目指している。

 大城学長は「西普天間地区は、北部地区や空港へのアクセスなど沖縄全体の地域医療の拠点になる。移設により、高度な治療や先進的な医学研究を推進し、国際医療拠点の形成に積極的に貢献したい」と述べた。

 仲井真知事は「国際医療特区構想を、琉大医学部と付属病院がやっていただくとなれば非常にありがたい。跡地利用としてはいい構想で目標を達成できるよう連携していきたい」と歓迎の意向を示した。

 佐喜真市長は地権者との合意と財政的支援について「市が責任を持って合意形成に取り組みたい。財政的な支援は県と琉大、市で連携して政府に要請していきたい」との考えを示した。

 琉大医学部と付属病院は現在は西原町にある。大城学長は鳩間島出身。


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