3日夜、千葉県の幕張メッセで行われた東京五輪男子レスリングのグレコローマン77㌔級で、母親が西表島白浜出身の屋比久翔平選手(26)=ALSOK=が銅メダルを獲得した。県出身選手で個人競技でのメダルは初の快挙。それを初出場で成し遂げた▼東京五輪では、柔道や体操、女子ソフトボール、卓球など幅広い競技・種目でのメダルラッシュに湧いているが、県勢、ましてや八重山関係者のメダル獲得は喜びも格別だ▼本島在の両親や市内在住の親類たちは、テレビで観戦。屋比久選手の堂々とした雄姿に声援を送り、試合後はスマートフォンで競技会場とライブ中継をつなぎ、画面越しに「よく頑張った」「県民の誇り」と祝福したという▼一方、野球の日本代表「侍ジャパン」の一員として出場している八商工出身の平良海馬投手も4日夜、韓国との決勝トーナメント準決勝に臨んだ。平良選手は登板の機会が無かったが、チームは5―2で勝ち、決勝に進出。銀メダル以上が確定した▼今五輪に出場した八重山関係者4人の中からメダリスト2人が誕生した。5万人余の八重山から驚くべき快挙だ▼コロナ禍、五輪での日本代表の活躍が明るい話題となっている。八重山勢の活躍は郡内の子どもたちの目にしっかりと焼き付き、永く記憶に残ることだろう。(下野宏一)
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