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郡外渡航者は会食自粛を 変異株、接触でも感染

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会見を開きこれまで以上の感染予防対策を呼び掛ける中山義隆市長(左)と境田康二かりゆし病院長=25日夕、市役所庁議室

 沖縄本島で県内初となる新型コロナウイルスのデルタ株が確認されたことに合わせて25日、デルタ株の疑いが非常に強い変異株のL452Rが八重山保健所管内でも確認されたことから中山義隆市長と市医療アドバイザー・産業医の境田康二かりゆし病院長が同日、市役所で会見を開き「郡外へ出た人は帰島後、最低1週間、できれば2週間は飲み会などへの参加を自粛してほしい」と強く呼び掛けた。

 市内では、昨年1年間に匹敵する300人近い感染が5月のわずか1カ月という短い期間で広がった。

 変異株のアルファ株の強い感染力が拡大につながったと考えられているが、今回のデルタ株はそれよりもさらに感染力が強いと言い、境田院長は「これまでは濃厚接触者が陽性となっていたが、変異株は接触者でも陽性となるほど感染力が強い」と警鐘を鳴らす。

 また、発熱などせずに鼻水症状だけでも変異株にかかっていることが目立つといい「鼻水などのかぜ症状だけでもPCR検査を受けてほしい」と呼び掛けた。

 市では一般へのワクチンの集団接種を7月9日から予定しており、早期の集団免疫確保に向けて平日900人、土日で1500人程度の接種体制構築を目指している。

 中山市長は「7月9日からの1週間以内に1回目を接種すれば旧盆のころには免疫が獲得できる」とし、早めの接種への協力を呼びかけた。

 市では、外部からのウイルス侵入を防ぐ目的で6月27日の高齢者へのワクチン接種後から7月9日までの間、観光客との接触機会の多い業種への先行接種を予定している。


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