昨年、オオゴマダラの幼虫の飼育にチャレンジしたことがあった。自宅のホウライカガミにオオゴマダラが卵を産んだことをコラムで取り上げたところ、知人から簡易な飼育キットを譲ってもらったのだ▼しかし失敗。わずか数㍉の幼虫を死なせてしまった。葉の取り換えが遅れたこと、キット内を乾燥させたことが原因だったと反省した▼ことしも葉の裏に卵を産んだ。ふ化して幼虫となり、大きく成長して金色のさなぎになるのもそろそろか、と期待したとき、どこかへ行ってしまった▼ついこの間も卵を産んだ。確認すると5個ほど。数日でふ化した。チョウになるのを見届けたい。再度飼うことにし、大きめの虫籠を購入した▼前回はティッシュの上に葉を乗せるだけだったが、それだと葉の取り換えなど管理が難しい。で、今回は割り箸を茎に見立て、長さを調整して鉄棒のように設置した。葉柄を画びょうで止めてつるすような格好。観察もしやすい。ふんも葉につかず下に落ちるので衛生的で掃除もらく。霧吹きも使用して湿度も調整している。今のところ順調だ▼オオゴマダラは石垣市蝶であり、昨年4月には県蝶にも指定された。街中をひらひらと舞ってほしい。そのためには食草のホウライカガミが必要。植える人が増えるといいな。(比嘉盛友)
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