見通しの悪い交差点やカーブなどで車両の衝突防止を目的に設置される道路反射鏡(カーブミラー)が石垣市の市道で2018年以降、新規で設置されていないことが18日までに分かった。市施設管理課によると、現存するカーブミラーの管理・修繕作業などに人手がとられ、予算も不十分であることなどが要因。各地域からの要望も上がっているが「今のところ新規に設置する予定はない」としている。
同課によると市が管理するカーブミラーは約50本。現在、市街地の細い路地や子どもが多く行き交うスクールゾーン、保育所周辺など市道の約15カ所に新規設置を望む声が寄せられている。
同課はカーブミラーのほか、市道に設置されたガードレールや街灯、側溝の修繕を行っており、道路の陥没部分の復旧や街路樹の剪定、除草なども受け持っている。カーブミラーは特に台風の影響も受けやすく、担当者は「改良よりも復旧と維持で手いっぱいの状況」と説明。「多いものでは年に3、4回修繕が入ることもある。維持管理の手間が省け、修繕に時間がかからないようになれば」と話す。
また、細い路地ではごみ収集車など大型車が巻き込むリスクがあること、設置後に事故の状況が悪化したケースもあるため、判断は特に慎重になり時間を要するという。