【黒島】町が進める島ごとの新型コロナウイルスワクチン接種が16日、黒島伝統芸能館であり、12~15歳にも接種を行った。対象の全住民203人に対し143人が1回目接種を受けた。
厚生労働省は今月から米ファイザー社製ワクチンの接種年齢を16歳以上から12歳以上に拡大。町は国の方針に沿って黒島から12歳以上の接種を開始した。県内で初めてとみられる。
接種を終えた男子生徒(14)は「来月、中体連も控えている。ワクチンを打ったので島外へ出るのも少し安心できる」と話し、付き添いの40代父親は「変異ウイルスの陽性者が10代にも出ているので感染しないようにと思って接種を勧めた」と話した。
町健康づくり課の上野エミ課長は「実際に接種するかどうか最終的な判断は子どもさんや保護者さんに委ねられている」と町の考え方を示した。
黒島では12人1組でグループ分けし、混雑しないよう30分ごとに来場する予約受け付けを行った。2回目接種は7月7日、場所は黒島伝統芸能館。
すでに2回目を完了した島や地区での12歳以上の接種については竹富島が竹富診療所、鳩間島と西表島船浮が西表西部地区でそれぞれ実施する。
また、16日は石垣市内の高校に通う町出身生徒への接種も町役場仮庁舎で始まった。