東京五輪に出場する野球の日本代表「侍ジャパン」のメンバー24人が16日午前、発表され、石垣市出身で西武ライオンズの平良海馬投手(21)=八重山商工高校出=が初選出された。野球での五輪代表は県勢初だ▼13日の開幕から32試合連続無失点のプロ野球新記録に続く朗報に地元が湧いている。市民からは「島の誇り」「ぜひ金メダルを」などと、五輪での活躍を期待する声が挙がっている▼平良投手はプロ4年目。身長173㌢と上背には恵まれていないものの、ウエートトレーニングで筋力と体幹を鍛えたことで、球速が最速160㌔を記録。キレのある変化球も駆使し日本球界を代表するセットアッパーに成長。代表発表で稲葉篤紀監督も「パワー系のリリーフとして国際舞台でも通用する投手」と評価する▼平良投手は「楽しくプレー。ヒットを打たれたとしても0点に抑える」と、決意を示し、初の国際舞台を楽しみにしているようだ▼五輪の野球競技は7月28日に始まり、8月7日の決勝までに予選リーグ、決勝トーナメントと、4~7試合が行われる。試合では、クローザーを含め、さまざまな場面で短いイニングでの起用が見込まれる▼五輪のマウンドで速く、重いストレートを投げ込む平良投手の雄姿を見るのが今から楽しみだ。(下野宏一)
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