東京五輪に出場する野球の日本代表「侍ジャパン」のメンバー24人が16日午前11時に発表され、石垣市新川出身の平良海馬投手(21)=八重山商工高校出、西武=が初選出された。同競技で県勢が五輪代表に選出されるのは初。開幕連続無失点のプロ野球新記録に続く連日の快挙に地元八重山も喜びに沸いた。
プロ4年目の平良は最速160㌔の力のある直球とキレのある変化球を武器に西武で活躍。13日の中日戦で開幕32試合連続無失点のプロ野球新記録を樹立するなど球界屈指のセットアッパーに成長した。金メダルを目指す日本代表でもリリーバーとして活躍が期待されている。
午前11時に行われた記者会見では投手陣で最後となる11番目に発表。スクリーンに名前と写真が映し出されると報道陣のシャッター音が一段と大きくなった。稲葉篤紀監督は「パワー系のリリーフとして国際舞台でも通用する投手。クローザーの経験も五輪でいかされる」と期待した。
平良は球団広報を通じて「選出していただいてうれしい。初めてのことなので楽しくプレーできたらいいなと思う。たとえヒットを打たれたとしても0点に抑えて帰ってこられるように頑張りたい」と意気込みを語った。
平良海馬(たいら・かいま)1999年11月15日、石垣市新川生まれ。173㌢、100㌔。真喜良小―石垣中―八重山商工。真喜良サンウェーブで野球を始め、中学時代から硬式に転向し八重山ポニーズに所属。八商工3年春で最速152㌔をマークしスカウトの注目を集めた。2018年にドラフト4位で西武に入団し2年目の19年に1軍デビュー。20年は54試合で33ホールド、防御率1.87の活躍で県勢初の新人王に輝いている。