新型コロナウイルス感染拡大を受け2日から臨時休校・休園となっていた石垣市内の小中学校と公立幼稚園、こども園が14日、再開した。児童生徒らは13日ぶりに登校し、通学路や教室で友人との再会を喜んだ。授業や給食も通常通り再開され、学校に子どもたちの笑顔と活気が戻った。
石垣市教育委員会(石垣安志教育長)と市福祉部こども未来局(南風野哲彦局長)は10日、感染者が減少しつつあるとして14日の再開を発表。週末に感染が急拡大した場合は見直す可能性もあったが「感染者の感染経路が追えている」として市内全校、全園を予定通り再開させた。現在学級閉鎖はない。
同日朝、市内の小、中学校では再開を待ちわびた児童生徒らが登校。このうち八島小学校(仲地秀将校長)では児童による朝のあいさつ運動など通常通りの活動が行われた。
学校を楽しみにしていたという伊良部賢太君(10・4年)は「休校中は洗濯など家の手伝いや小さい弟の世話をした。家にずっといるのは暇だったので、やっぱり学校がいい」と良さを実感した様子。
岩下芽生さん(12・6年)は休校期間を「長かった」と振り返り「友達に会えるので早く学校に行きたかった。家での勉強は思ったより集中できた。放課後に友達と遊ぶのが楽しみ」と心待ちにしていた。
6年2組では岡村嵩教諭が出席をとりながら一人一人と会話し健康状態を確認。岡村教諭は「いつもより元気そうで安心した。久しぶりに会うから皆うれしそうにしている。登校時間も早く学校を楽しみにしていたと思う」と笑顔を見せた。
部活動とスポーツ少年団の活動については15日までは全面休止。県緊急事態宣言期間に当たる16日から20日は8月末までに開催される九州・全国大会の予選を兼ねた県内大会・コンクールに出場する場合に限り、時間を制限しての活動を認める。20日以降は通常通りの活動を再開させる予定。
運営を休止していた子どもホッとステーションも同日再開。県立4校は20日まで休校、21日から再開を予定している。