第22回高校生ものづくりコンテスト沖縄県大会(県工業教育研究会主催)が11日、沖縄市にある美里工業高校で行われ、八重山商工高校(仲山久美子校長)機械・電気科電気コース3年の仲新城颯大君が電気工事部門で見事、優勝に輝いた。仲新城君は、7月3、4日に福岡で開催される九州大会への出場が決まった。
競技は家庭内への電気配線工事を想定。高さ約1・8㍍、幅約1・7㍍の壁面に施工図と施工条件を元にしながら第1種、第2種電気工事士技能問題に相当する金属管工事とPF管工事、ケーブル工事を行い、電灯やコンセント、分電盤など11項目にわたる施工条件を50点余りの材料を使いながらクリアしていく。
通常、競技時間は120分だが、新型コロナウイルスの影響で県内の高校で休校などが相次いだことから、20分延長した140分以内で競われたが、時間内に作業を終えたのが仲新城君だけだったことから急きょ、さらに時間を10分間延長した。
審査は、関係法令の適合や実際に電気を通しての動作確認、図面との寸法の誤差、作業時間などで行われた。
仲新城君は「休校などで練習時間が取れず、自宅では完成図を覚え、イメージトレーニングをした」とコロナ下での苦労を振り返った。
九州大会に向けては「2時間以内に作業を終えることと、今回課題だった小さなミスを出さないようにして優勝を目指したい」と意気込んだ。