中山義隆市長は5月31日午後、市役所で会見し、新型コロナウイルスの感染が5月に入り急拡大し、医療体制が逼迫しているとして石垣市独自の非常事態宣言を発出。1~15日の2週間、全市民へ病状の有無に関わらず自宅待機を求めた。また、市内の小中学校についても2日から13日まで臨時休校となる。市独自の宣言は昨年4月16日以来、2度目。
発出に伴う主な要請は他に①家族以外の複数での会食や飲み会などをいかなる場合でも控える②各事業所での可能な限りの出勤者数減の実施③高校生以下の集団行動を控える⑤家庭内でドアノブ・トイレなど共用部分の消毒⑥家族に体調不良者がいる場合には部屋を分ける⑦家庭内でも可能な限りマスクを着用する―など。
中山市長は、県の緊急事態宣言より更にレベルの高い措置だと強調し、「市内の感染を強力に抑え込むために、今まで以上の行動自粛と感染対策への協力をお願いする」と述べた。
なお、新型コロナウイルス接種に関しては予定通り進めていく。
■あすから市内全小中校を休校 13日まで、幼稚園も休園 市教育委員会
5月以降、若年層の陽性者が増えていることなどを受け、石垣市教育委員会(石垣安志教育長)と市福祉部こども未来局(南風野哲彦局長)は5月31日夕、市内小中学校や幼稚園、一部の子ども園を2日から13日まで休校休園すると発表した。県立学校4校についても臨時休校を県教委に要請している。
臨時休校中は▽児童生徒は不要不急の外出を控える▽部活動やスポーツ少年団などの活動は行わない▽学校施設の外部使用は不可▽学校給食は停止▽同居者以外との会食などを控える―ことを求めている。
市教委はホームページ(HP)に定着ドリルなどの教材を提示し、学びを保障する方針。休校期間中の振り替えは夏休み後半に行う予定。
公立幼稚園については原則全園休園。預かり保育実施園(わかば、のそこ、あかし)については、午前から預かり保育を行う。
公立こども園は1号保育児と私立こども園については原則休園。保育を必要とする2号保育児、3号保育児については従来同様の受け入れを行う。
放課後児童クラブは感染予防に留意したうえで2~13日の間、長期休み期間同様午前7時30分~午後6時30分まで預かる。
子どもセンター、とのすく児童館、こっこーまについては現在の利用制限を13日まで延長する。子どもホッとステーション4カ所は2~13日まで運営を休止する。