【与那国】8月8日投開票の与那国町長選挙は同3日の告示まで約2カ月と迫り、自民公認で町議会議長の前西原武三氏(67)=久部良=、元町議の糸数健一氏(67)=祖納=、元町議の池間龍一氏(70)=祖納=に加え新たに移住者で会社経営の阪口源太氏(44)=比川=が出馬する意向を固めた。4人の争いとなれば1983年以降で最多となり、大混戦が予想される。
すでに立候補を表明していた3陣営は事務所開き、後援会長の決定、政策の取りまとめを行うなど選挙モードに突入している。
現職の外間守吉氏の後任として立候補する前西原氏は後援会長に外間氏を据え、町政の継承を訴える。
糸数氏は後援会長に元町議会議長の崎原孫吉氏、副会長に町改革会議議長を務めた崎原正吉氏を置き、保革共闘で選挙に臨む。
池間氏は辻立ちで町の課題などを指摘し、有権者へのアピールを展開している。糸数、池間両氏は外間町政の刷新を訴える。
新たに出馬を表明した阪口氏は福井県出身。放送大学教養学部卒。12年に日本維新の会の「維新政治塾」1期生として入塾し政治を学んだ。その後は動画配信会社を経営し、4月末に町に移住した。
阪口氏は取材に「維新塾の同期が首長や議員として頑張っている姿をみて、等身大の自分にできることを考えた。現職が引退するのでスタートラインは一緒だ」と意気込む。政策テーマに「最西端が最先端に」を掲げ、主な政策に▽LCC直行便とホテル稼働の連携▽テレワーク、ワーケーション推進―などを予定する。
一方、出馬に意欲を示している町議の田里千代基氏(63)=祖納=は現時点で態度を明確にしていない。
町選挙管理委員会は6月1日午後2時から町構造改善センターで予定候補者選挙事務説明会を開く。